カフェ・シアンティフィーク東京 - Cafe Scientifique Tokyo - 飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ
  Café Scientifique Tokyo

カフェ・シアンティフィーク東京

飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ

Café Scientifiqueとは ページ   1  2
一方、フランスでは・・・
Bar des Sciences
パリ
ダラス氏は後に知ったことですが、フランスではイギリスより半年ほど早く1997年から、バー・デ・シアンス(Bar des Sciences)というイギリスのカフェ・シアンティフィークとほぼ同様の試みが始まっていました。バー・デ・シアンスは、フランスでも各地に広がり、現在フランス国内で10箇所以上で開催されています。イギリスのカフェ・シアンティフィークでは、通常1名の話題提供者が招かれて話題提供が行われますが、フランスでは、数名のスピーカーを招いてパネル討論形式で実施するところに特徴があります。




そして世界各地に・・・
イギリスやフランス以外にも、北欧(フィンランド、ノルウェー、デンマーク)やスイス、イタリアなど欧州諸国、また、アメリカやカナダ、ブラジル、シンガポール、インド、タイ、中国やオーストラリアなど、カフェ・シアンティフィークに類する活動は、現在、大陸をまたがり世界各地に活動が広がっています。もちろん開催される国により、やり方もさまざまです。例えば、デンマークのカフェでは、科学者のほかに芸術家を招いてパフォーマンスが行われています。アメリカでは、『ニュー・サイエンティスト』という雑誌が中心となって、ネットワークが作られています。オーストラリアでは、カフェではなく「サイエンス・イン・ザ・パブ」という名前で活動が行われています。
 またイギリスの国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルでは、アジアや東欧地域に積極的にイギリス人のスピーカーを派遣してカフェ・シアンティフィークを開催しています。

カフェ・シアンティフィーク東京
そして日本へ
日本では、2004年の6月に発表された『平成16年版 科学技術白書:これからの科学技術と社会』のコラムで、初めてカフェ・シアンティフィークが紹介されました(なお、このコラムに記載された情報は、われわれカフェ・シアンティフィーク東京の一部のメンバーによる調査がもとになっています)。これが大きな契機となって、その後、新聞の社説や各種メディアでカフェ・シアンティフィークがさかんに取り上げられるようになりました。カフェ・シアンティフィークは、日本国内ではむしろ「科学カフェ」や「サイエンス・カフェ」という呼び方がされる場合が多いのですが、いずれにしろ国内の各地で、NPOや大学、産業団体、科学博物館などによって、それぞれの文脈に応じたさまざまな取り組みが実施されています。