カフェ・シアンティフィーク東京 - Cafe Scientifique Tokyo - 飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ
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カフェ・シアンティフィーク東京

飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ

About Us

カフェ・シアンティフィーク東京
カフェ・シアンティフィーク東京は、2004年6月に発足しました。そして準備期間を経て、2005年の4月に第1回目を開催しました。カフェ・シアンティフィーク東京は、主にイギリスでダラス氏が始めたカフェ・シアンティフィークのコンセプトをもとに、それが日本で定着するか否か、仮に障害があるとすれば、それは日本のどのような特性によるものかなど、試行的に行うことを目的としています。

カフェ・シアンティフィーク東京の特徴
カフェ・シアンティフィーク東京では、話題提供者を含め参加者が、気軽に、対等に意見を交換できるために次のような工夫をしています。

1. 膝と膝をつき合わせるような小規模にする(最大でも20人ほど)。
2. マイクやスライド、OHPなどは使用しない
3. 通常営業中のカフェの一角で開催
4. 話題提供者は、なるべく若い研究者を起用。ただし話題提供者への謝礼はなし。
5. なるべく地域に密着した活動とすること
6. 参加費は無料(ただしカフェの飲食代は別途必要です)。

カフェ・シアンティフィーク東京設立のきっかけ
カフェ・シアンティフィーク東京のきっかけは、2004年の初頭にまでさかのぼります。かつて独立行政法人産業技術総合研究所に技術と社会研究センターという組織がありましたが、そこで2004年の初めにイギリスのカフェ・シアンティフィークについての現地調査が行われました。この調査に携わったメンバーを中心に設立されたのがカフェ・シアンティフィーク東京です。なお、この調査報告書(『科学技術と社会の楽しい関係:Cafe Scientifique(イギリス編)』)は、『平成16年版 科学技術白書』に引用され、その後、日本国内各地で「サイエンス・カフェ」が開催される契機となりました。

イギリスでは、カフェ・シアンティフィークは、科学について身近な場所で語り合うことを目的とし、話題提供者と参加者の間に対等に、互いに学びあう姿勢を育むことを重視して始められました。ところが、特に科学について専門家と一般市民が対等に話し合うという風習があまりない日本では、ともすれば啓発的な活動に陥ってしまいがちであるなど、日本でのカフェの開催にはさまざまな課題があります。カフェ・シアンティフィーク東京では、イギリスで始まったカフェ・シアンティフィークの問題意識やスタイルをなるべく忠実に日本で再現することにしていますが、もちろん、文化的背景や社会的文脈の異なる日本で、欧米のスタイルがそのままの形で定着可能かどうかについては議論の分かれるところです。しかし、あえて海外のモデルに忠実に再現することで逆に日本的な特徴が浮き彫りになるのではないか。カフェ・シアンティフィーク東京のもう一つの目的は、そうした実践を通じた調査研究活動を行うことにあります。

調査研究活動
私たちは、東京・下北沢でカフェ・シアンティフィークを開催する以外にも、国内外の「サイエンス・カフェ」を訪問し、比較調査を実施しています。調査報告の一部は「カフェ見てある記」のコーナーに掲載する予定です。