カフェ・シアンティフィーク東京 - Cafe Scientifique Tokyo - 飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ
  Café Scientifique Tokyo

カフェ・シアンティフィーク東京

飲み物を片手に科学について楽しく話をするサイエンスカフェ

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第15回カフェ・シアンティフィーク東京 開催報告
日時:3月3日(月)19時30分~21時
ゲスト: 城一裕さん(東京大学先端科学技術研究センター/サウンドアート)
テーマ: 「音と音楽の狭間―The Interface between sound and music」

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第15回目のカフェ・シアンティフィーク東京のテーマは、【音と音楽の狭間~】。研究者であり、サウンドアーティストの城一裕さんをお迎えしました。サウンドアーティスト?音の研究者?触れたことのない世界に期待が膨らみます。
カフェは、「音と音楽の違いは何だろう?」という城さんの問いかけから始まりました。リズム?メロディー?空気の振動?ヒトと動物、昆虫? 様々な単語が参加者の頭の中をかけめぐります。少し頭をほぐしたところで、城さんが作った《音具》の登場です。

普段耳にする音は、様々な音が重なり合って届きます。他人の話す声、電車の騒音、車のクラクション。けれど、これら不規則な音も、単純にしていくとサイン波という単純な空気の振動になる。そんなサイン波を出すのが、先程の《音具》です。この《音具》を城さんだけでなく複数の参加者も使うことで、音が発信者の物だけではなく、受信者もそれに合わせて音を変えることが出来る。そしてそれから出来るうねりが新しい音楽を生み出します。単純な音だからこそ、人の配置、室内の環境に大きく作用され、同じ音楽は出来ないといいます。城さんの新たな試みに話ははずみました。

コミュニケーションは発信するものと受信するもの、場所など様々な関係から成り立ちます。そういった、ライブ性を持つ音楽を作り出そうとしている城さんの活動は、このカフェ・シアンティフィークの目指すところと似ているのかもしれないなと感じました。(大高)